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  • Author高田靖彦 北原雅紀 亀田俊和
  • Publisher小学館
  • ISBN9784092702011
  • Publish Date2025年3月

足利尊氏

知られざる兄弟愛と室町幕府の草創秘話!

室町幕府の初代征夷大将軍・足利尊氏は、鎌倉幕府の源頼朝や江戸幕府の徳川家康とならぶ、3つの武家政権の創始者のひとりです。

鎌倉幕府の御家人(将軍に仕える武士)でありながら反旗をひるがえして滅亡に追い込み、その後仕えた後醍醐天皇とも対立して室町幕府を打ち立てました。その姿は、新しい武士の世を築いた「英雄」とも、裏切りに裏切りを重ねた「大逆賊」ともいわれ、日本史上もっとも評価のわかれる人物ともいわれます。

さらに、尊氏の人物像も長らく“なぞ”とされてきました。
たとえば、後醍醐天皇と対決する姿勢を見せたかと思えば、いざというときに戦いをさけて出家(引退)の意志を表明するなど、行動に一貫性がなかったのです。あまりにも不可解な行動をとることから、かつて研究者のあいだでは「尊氏は躁鬱病」という説が出されたことがありました。

ところが、近年では研究が進み、従来の“なぞ”が解き明かされつつあります。尊氏の不可解な行動の理由は、たったひとりの弟・直義の存在がポイントになることがわかってきたのです。

これまであまり知られてこなかった尊氏の実像について、最新研究をもとにまんがでくわしく描きます。

【編集担当からのおすすめ情報】
この本の監修は、足利尊氏・直義研究の第一人者で、著書『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』が10万部を超えるベストセラーとなった亀田俊和氏。
軍記物語の『太平記』によって“創作”された南北朝時代の歴史像を一次史料をもとに克服し、足利尊氏らの実像を次々と明らかにしています。

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