見えない「魔弾」を放ったのは、誰か。西東京市にある廃病院で、看護師が転落死した。不治の病を苦にした自殺と見做されたが、彼女の娘・時山由梨はそれを頑なに否定。母が一人で死ぬはずがないと訴える。天才医師・天久鷹央は由梨の依頼を受け、事件を調べ始めるが、そこに「不可視の魔弾」の謎が立ちはだかる……。現役医師の著者のみが描ける驚天動地のトリック。その犯人とは? 書き下ろし掌編「幽霊と鴻ノ池」収録。