近くの書店で在庫を調べる
  • Author高橋ユキ(フリーライター)
  • Publisher小学館
  • ISBN9784098254255
  • Publish Date2022年6月

逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白

「どうりで捕まらないわけだ」(道尾秀介)

自転車全国一周に扮した富田林署逃走犯、尾道水道を泳いで渡った松山刑務所逃走犯、『ゴールデンカムイ』のモデルとなった昭和の脱獄王……彼らはなぜ逃げたのか。なぜ逃げられたのか。
異色のベストセラー『つけびの村』著者は、彼らの手記や現場取材をもとに、意外な事実に辿り着く。たとえば、松山刑務所からの逃走犯について、地域の人たちは今でもこう話すのだ。
〈不思議なことに、話を聞かせてもらった住民は皆、野宮信一(仮名)のことを「野宮くん」「信一くん」と呼び、親しみを隠さないのである。
「野宮くんのこと聞きに来たの? 野宮くん、って島の人は皆こう言うね。あの人は悪い人じゃないよ。元気にしとるんかしら」
「信一くん、そんなん隠れとってもしゃあないから、出てきたらご飯でも食べさせてあげるのに、って皆で話してました。もう実は誰か、おばあちゃんとかがご飯食べさせてるんじゃないん、って」〉(本文より)


【編集担当からのおすすめ情報】
『つけびの村』で山口連続殺人放火事件を「村人たちの噂」という視点から見つめ直した気鋭のライターの、新たなテーマは「脱走」。警察に一度は捕まりながら、脱走に成功してしまった者たちの告白や足跡は、読む側に“禁断のスリル”をもたらすことでしょう。なぜ人は脱走にスリルを感じてしまうのか、それはいけないことなのか。著者はこの本でそう問いかけます。特別収録された作家・道尾秀介氏との対談でも、犯罪とフィクション・ノンフィクションとの距離感について議論を交わしており、そこも読みどころの一つとなっています。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • おしゃれに。男
  • 定年前、しなくていい5つのこと / 「定年の常識」にダマされるな!
  • 歴史が面白くなる東大のディープな世界史
  • 世間のカラクリ
  • 退職貧乏父さんにならない6つの方法 / 仕事がデキる人ほど意外な落とし穴が!
  • 「品がいい」と言われる人 / ちょっとしたことで「好感を持たれる人」「敬遠される人」
  • 高学歴難民
  • シニアの便秘は寿命を縮める / 専門医が教える快腸スルッと習慣!
  • ハーバードの人生を変える授業
  • 知らないと恥をかく50歳からのマナー