数論とアルゴリズムをテーマにした傑作ファンタジー!
人間一人ひとりに「運命の数」が与えられている世界。
メルセイン王国の王妃は、呪いで敵を殺しているという噂があった。
王妃の娘で13歳のナジャはある日、数年前に死んだ最愛の姉ビアンカが、実は王妃によって殺されたという話を耳にする。
数日後、ナジャはあるきっかけで、禁じられた計算を行う妖精たちと出会い、王妃の秘密を知ることになる――
<目次>
第1章 惨劇の記憶
第2章 数を喰らう者
第3章 女戦士と侍女
第4章 扉の向こうへ
第5章 約束の楽園
第6章 欺かれた日
第7章 運命の文様
第8章 巡る数
第9章 刃と宝玉
第10章 神と化す
第11章 影の正体
第12章 寛容で過酷な裁き
数学的解説、参考文献、あとがき
物語に関係する数学的テーマ:素因数分解/素数、疑似素数、カーマイケル数/フィボナッチ数列、リュカ数列/メルセンヌ素数/完全数/友愛数/三角数/巡回数、カプレカ数/フェルマーの小定理/コラッツ予想