キッシュとテリーヌ

■キッシュは、もともとはフランス・ロレーヌ地方の郷土料理です。今ではフランス全土に広がり、シャルキュトリー（おそいざいやさん）でも欠かせないひと品です。あらかじめ焼いた生地の中に具材を詰め、たねを流し入れ、オーブンで焼いて作ります。この組合せによって、味わいは無限に広がります。本書では、和の食材も使うなど、楽しいレシピが満載です。生地のサクサク感、濃厚でジューシーな具がベストマッチ。作りたてのキッシュは、買ってきて温め直したものとは大違いの美味しさです。
■テリーヌもフランスの伝統料理で、型の名前がそのまま料理の名前になっています。レストランのメニューのひとつでもあり、シャルキュトリーの多くで、ショーケースを彩っています。テリーヌ型で作ったものなら、どんなものでもテリーヌと呼ばれ、型に具材を入れて蒸し焼きにするなどして作ります。本書では、テリーヌ・ド・カンパーニュと呼ばれる本格的なお肉のテリーヌからゼラチンで固めるだけの手軽なものまで、美味しいレシピを紹介。テリーヌ型がなくてもパウンド型で作れます。具材を型に重ねていく楽しさ、焼いている(または固めている)時間の待ち遠しさ、できあがりをカットしたときの切り口のおもしろさ、そして食べたときの美味しさ! テリーヌ作りはとても魅力的。みんなに喜ばれる一品です。