プロローグ ・・・・・・3
第1章 健康になりたいですか? ・・・・・・31 1 健康、それは・・・・・・ ・・・・・・32 逃れらない老いと病 人間存在の真実を素直に認めるということ 自然法則に逆らう愚 悔しさ、屈辱感、苦しさから逃れるには 世俗的な幸福は一瞬 無料な幸福 健康は何のために? 健康になるだけでは・・・・・・ 健康を願うことのバカらしさ
2 病気という現象を捉え直す ・・・・・・46 自然の流れとしての老いは病気ではない 異常現象としての病 人は自ら病気を招く——自ら招いた病気は治せる
第2章 病気と心、心と体 ・・・・・・55 1 老いを生きる ・・・・・・56 過去に戻ることは残酷 今に生き、未来を目指す 今を生きるからこそ子どもは明るい 過去ではなく、今を生きる 今の自分を立場を楽しむ 若い人への説教は役に立たない 寝たきりになったとしても 大切な心のエネルギー 老いこそ真理を学ぶチャンス
2 病気と付き合う ・・・・・・68 「病気」は治せる確率が高い お釈迦さまの健康法 落ち着いて体にいいものを適度に食べる 体に合った環境を考える 適度に運動をする 常に明るい心を持つ 衛生的な生活 自分の健康は自分で管理 それでも病気になったとき 医者の仕事と宗教の仕事 心の問題を扱う仏教
3 心と与える体への影響 心が与える体への影響 物質的なエネルギーと精神的なエネルギー 心の汚れと病気 心の毒が体を壊す 心を汚す高慢という毒 心の変化が体を変える
4 心を清らかにする慈悲の瞑想 ・・・・・・92 言葉の持つエネルギー 慈悲の言葉が慈悲の心を生む 慈悲の心を言葉に残す ヴィパッサナー瞑想と七覚支、宝経、慈悲経 瞑想が治療へもつながる 心のエネルギーを生む真理の言葉
第3章 すべての人生というものは・・・・・・ ・・・・・・103 1 自分の心が病気をつくる ・・・・・・104 注意が必要な病気と健康の話 心が体に現れる 占いがそこそこ当たるわけ 心の状態は顔に出る 健康な心がこそが大切 病気をつくるのも自分の心 病気になるのはなんのせい? 自分を追い込むストレス マイナスの自己暗示 体の病より心の病
2 「人生はすべて・・・・・・」仏教的な人生観 ・・・・・・116 どうしてストレスから抜け出せないのか 人間は不完全 人生は苦しい 人生は虚しい 現世が駄目なら死後も駄目
3 究極の幸福 ・・・・・・129 完璧な健康の矛盾 時空の流れを超える 変化のエネルギー 時空の流れを止めたその先にあるもの 苦しみを真に消す道 一切の執着・欲望を超えて——悟るということ 深い真理に裏打ちされた「明るく生きる」
4 真理に近づくために ・・・・・・143 自分の不浄を見つめる 肉体の醜さを見つめる 瞑想こそ真理への道
第4章 心を清らかにして、明るく慈しみの深い心を ・・・・・・153 1 慈悲の心と徳を積むこと ・・・・・・154 遺伝的な病気との付き合い 細菌やウイルスを嫌わない 悪いカルマによる病気への考え方 カルマは誰にもわからない 善い行いで徳を積む 悪いカルマと善いカルマ
2 きれいな ・・・・・・170 病人の苦しみを和らげる 看護の人に感謝の気持ちを エゴを捨てる そのままな心を慈悲の心に 環境のせいもわがまま、傲慢 気をつけたい家族へのわがまま
3 瞑想、肉体と自己を客観視する ・・・・・・182 「自分の体」という執着 「自分」と「自分の体」を切り離す 妄想概念を捨てる 症状を実感に基づいて客観的に観る 体への執着を弱める 呼吸を感じ、心を落ち着かせる 本当の醜い自分と向き合う
4 瞑想で病気を治すとは ・・・・・・194 病気のさまざまな原因 心をきれいにすれば、体もきれいになる
第5章 死を見つめ、生を生きる ・・・・・・199 1 人は死をどう捉えてきたか ・・・・・・200 死を考えることは生きること 古来人は死をどう捉えてきたか 人間の死は嫌なもの 嫌なのは知っている人だから 現代はもっと残酷な時代 大量殺人兵器に血道を上げる現代人 身内の死でさえご都合次第 老人大国時代の本音
2 「自分だけは死なない」という概念——わがまま ・・・・・・212 「死にたくない」から「死なない」へ 自分が死ぬのは嫌 生きたいと思うエネルギーの本質 「嫌だから認めない」わがままな人間がつくる社会 死にたくないという願望に取り入る人々——エセ宗教 仏教は死を受け容れる
3 必ずしも死ぬという現実を直視する ・・・・・・220 新しい世界観、人生観 真剣に生きる希望
4 生への執着をふりほどく「死の瞑想法」 ・・・・・・224 「死の瞑想法」で明るく健やかに ただ死を念じても駄目 死を論理的に捉える 暗い気持ちになったら失敗 心の中に芽生える生き方 子ども時代に刻印される「嫌」という感情 理性的で柔軟な思考 「死の瞑想法」は意識革命 サッラスッタが描く生と死の実相 人の命は脆くてはかない サッラスッタにみる「死の哲学」 死への恐怖の源
5 死を冷静に客体化する「死の瞑想法」実践 ・・・・・・241 実践の場 死の観察はどこでもできる 「ヤターエータン タター イダン」 葬儀こそチャンス 「死の瞑想法」で生まれる変化 無の世界がいっぺんに生まれる変化 他人の死が自分の死に置き換わる 死の準備は早いうちから 嫌なことでも真実は隠さずに 若い時こそ死を考えるべき 亡くなるときは赤子のように
第6章 死を迎え入れるために ・・・・・・225 1 安らかな気持ち、清らかな心 ・・・・・・256 太陽が沈み、また昇るように 普段どおりに当たり前に 心の落ち着き 死を目前にした人のお世話 死にゆく人の執着 事実をありのままに 財産はあの世に持っていけない 痛みは体への執着 痛みに苦しむ人 痛みの観察、痛みの瞑想 体はもともと自分のものではない 執着こそ最大の不幸
2死の瞬間と死後の世界 ・・・・・・274 現実を認めて死の準備をする 肉体の苦しみは死の瞬間に解放される 死を受け容れるための準備 「永遠の命」はまやかし 死後への心配事 正しい生き方をすれば 死の瞬間の心が大事 生まれ変わり 前世のことは覚えていないし、来世のことは知りようもない 輪廻は悲しい? 欲や未練で餓鬼道に堕ちる いつ死んでも悔いのない人生を
付録 Sallasutta 箭経 ・・・・・・293 Sallasutta ・・・・・・294 死を学んで生きる 人生というゲームをクリアする ゴールは涅槃