交通事故、自然災害、愛する人の急死…。多くの人は、人生のある時点で、一度ならず深刻なトラウマを経験する。ところが同じ出来事に遭遇しても、人によって反応は異なる。うつ病やPTSDを発症し何年も苦しむ人もいれば、試練の後、回復し前進する人もいる。こうした違いはなぜ生じるのだろうか?著者らは、ベトナム戦争時に捕虜になった退役軍人、虐待を受けた人、がん患者、誘拐やレイプの被害者等のトラウマ・サバイバーたちにインタビューを重ね、高いレジリエンスを発揮している人たちは、何かしら共通した方法でストレスとトラウマに対処していることを見出した。本書では、この分析結果から導き出された10のレジリエンス要因と、そのを裏打ちする疫学的、生物学的な最新の研究成果を併せて紹介している。困難な出来事の後に回復する能力-レジリエンスとは何か、レジリエンスを身につけるためにはどのような実践が有効なのかを具体的に示した1冊。