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  • AuthorAczel,AmirD/著 水谷淳/翻訳 アクゼルアミール・D./著
  • Publisher早川書房
  • ISBN9784152085894
  • Publish Date2004年0月

量子のからみあう宇宙 : 天才物理学者を悩ませた素粒子の奔放な振る舞い

相対論とならび、現代科学最大の成果といわれる量子論。その根本に確率論的な性質をはらむこの理論をアインシュタインは生涯認めず、量子論の限界を暴こうとさまざまな思考実験を考案した。そして、量子論が正しければこんなパラドックスが生じるとして、1つの粒子が、まるごと1つの宇宙をへだてた別の粒子に瞬時に影響を及ぼすという「ありえない」現象を考えだした。結局この論争は量子論陣営の曖昧な勝利に終わったが、この現象こそ、のちに「量子のからみあい」として注目されるものだった。アイルランドの天才物理学者ジョン・ベルによって決定的な定理が1964年に発表されたことで、「量子のからみあい」が現実のものか否かを確かめようとする気運は急速にたかまっていく。そして数多の現実的な困難をクリアして考案された、巧妙な実験がくだした結論は、量子論とアインシュタインのどちらに与したのか…!?量子テレポーテーションや量子暗号などの先端技術を可能にし、量子論の奇妙さの中核をなす「量子のからみあい」とは何か?量子論をめぐり「もつれあう」天才物理学者たちの人間模様を映しつつ活写するポピュラー・サイエンス。

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