石見銀山の町、島根県大森町に暮らす松場登美さんは、「ブラハウス」「群言堂」のデザイナーとして小物や服だけでなく、地域の古民家再生や茅葺屋根の移築など、町の風景までつくってきた女性です。そんな登美さんのものづくりと空間づくりを、数々の広告写真で知られる町内在住の藤井 保氏が撮りおろし。大量生産・大量廃棄の時代にあって、自分の手でものをつくる、あるいはあるものをつくろう、その意味を問いかけた一冊です。