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  • Author長尾和宏
  • PublisherPHP研究所
  • ISBN9784569858678
  • Publish Date2025年2月

歩く人はボケない / 町医者30年の結論

町医者を30年、臨床医を40年行なってきた私が断言できるのは、毎日歩行する習慣を持つと、認知症をはじめとする生活習慣病の大半は予防できるということです。
歩行といっても長い距離を速く歩く必要はなく、スキマ時間にちょこまか歩くだけで十分。本書では薬いらずの、歩行と食事の健康習慣をご紹介します。
なぜ、歩くと認知症を予防することができるのでしょうか。
その理由はいくつかありますが、ここではその一つ、「アミロイドβの排出に結び付く」点を取り上げましょう。
認知症の患者さんの脳にはアミロイドβの沈着が見られます。アミロイドβとは、「脳のゴミ」のようなものです。ゴミがたくさん溜まってしまって、脳細胞や細胞同士の伝達が悪くなっているのが認知症なのです。
では、アミロイドβという脳のゴミは、どうすれば取り除けるのでしょうか。
脳細胞内に溜まったアミロイドβは、夜間睡眠中に細胞内から血流に排出されます。家庭ゴミの収集車と同じようなイメージです。ですから、睡眠の質を保つことが肝要なのです。
そして、自然な入眠には、心地よい疲労が必要です。昼間に適度に歩くと、まさに心地よく疲労して、睡眠の質が改善されるのです。
また、睡眠ホルモンであるメラトニンは主に夜に分泌されるのですが、そのためには太陽の光が重要です。朝7時に太陽の光を浴びれば、その15 時間後の夜10時くらいには、睡眠ホルモンが出てきて、自然に眠たくなります。ですから、朝、太陽の光を浴びながらの散歩をお勧めします。
歩くと認知症が予防できる理由は他にもあり、本書で説明しています。是非、歩くことをささやかな快楽にしてみてください。
【内容例】
●生活習慣病もがんも認知症も根っこは同じ
●認知症は「脳の糖尿病」
●過度な運動は命を縮める
●認知症予防のためには野菜も重要
●認知症の薬は効くのか?
● 太陽光を浴びないと、美容上も逆効果
●歩くことを苦行だと思っている人に

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