近くの書店で在庫を調べる
  • Author高瀬隼子
  • Publisher集英社
  • ISBN9784087718362
  • Publish Date2023年7月

いい子のあくび

芥川賞受賞第一作。
公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人を除けてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。
【著者略歴】
高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)
1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞。2021年『水たまりで息をする』で第165回芥川賞候補に。2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 鯨の岬
  • 本なら売るほど 1
  • ゴールデンカムイ 2
  • 人斬り以蔵 改版
  • 上方落語こばなし絵本
  • 作家が旅したあの町この町 / 京都・奈良・大阪・神戸
  • 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
  • 1%の力
  • ダンジョン飯 1
  • 俺、つしま

Presented by