「この作品の面白さを誰かに伝えたい!」
そう思ったら、本書を開いてみてください。
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大学は「感想文」では許されない
レポートや論文を書くことが要求されます。
大学の文系学部を意識している高校生にも
「文学批評」の基礎からわかる本書をお勧めします!
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【目次】
はじめに
序章 文学批評には「型」がある?
〓批評の型をまねる
〓文学批評の六つの型
第一章 作品を生み出す「作家」に注目してみよう
ーー作家論と近代文学批評の誕生
〓作家論と近代
〓伝記的批評
〓風土的批評
〓作品論的批評
〓作者の死
〓「作者の死」以降の作家論
〓ハーシュの作家論
〓岐路に立つ作家論
第二章 「作品」は社会や作家から独立できるのか?
ーー伝統社会の崩壊とニュークリティシズム
〓詩は感情に訴える
〓ニュークリティシズムの誕生
〓ニュークリティシズムのマニフェスト
〓ニュークリティシズムの実践例
〓ニュークリティシズムの限界
〓二一世紀以降のニュークリティシズム
第三章 すべての作品には共通するシステムがある?
ーーニュークリティシズムから構造主義へ
〓構造主義のはじまり
〓ソシュールから構造主義へ
〓構造主義の実践例
〓ロラン・バルトによる物語の構造分析
〓構造主義の限界
第四章 言葉には「声」がある
ーーイデオロギー批評の逆襲
〓マルクス主義〓イデオロギー批評の古典
〓マルクス主義批評の実践例
〓マルクス主義批評の停滞
〓マルクスからポスト・マルクスへ
〓フェミニズム批評
〓フェミニズム批評の実践例
〓ポストコロニアル批評
〓ポストコロニアル批評の実践例
〓イデオロギー批評の現在と問題点
第五章 読者がいなければ、作品は存在しない?!
ーーマルクス主義批判から読者論へ
〓ヤウスの読者論
〓読者論の実践例〓『ごん狐』批評①
〓イーザーの読者論
〓読者論の実践例〓『ごん狐』批評②
〓フィッシュの読者論
〓読者論の限界
第六章 作品と読者を取り巻く環境を考える
ーー文学におけるメディア論
〓メディア論とは何か
〓文学におけるメディア
〓作家の人生を左右する出版メディア
〓純文学から通俗小説へ
〓メディアの多重奏
〓マルチメディアとしての文学
〓メディア消費の空間論
終章 文学批評の存在意義はどこにある?
〓文学は批評できない?<b