詩あるいは歌は、絶望に耐える希望あるいは祈りとして太古以来つくられ続けてきた。日常の中で非日常的な時をつづった詩人・山尾三省の代表作。「歌のまこと」「地霊」「水が流れている」「縄文の火」「びろう葉帽子の下で」と題された、全5部252篇を集成した1987年刊の新版。あらたに文化人類学者・批評家の今福龍太の序を収録。(発行=野草社)