近くの書店で在庫を調べる
  • Author山口博
  • PublisherPHP研究所
  • ISBN9784569845500
  • Publish Date2019年11月

こんなにも面白い万葉集

一度『万葉集』を読んでみたいと思いいざ手にとってみても、冒頭の「籠もよ み籠持ち 堀串もよ……」で挫折してしまう。そこで本書では、現代人の心にも響く歌を抜粋し、歌の前にその現代語訳を掲載。意味がわかってから読むから、和歌の魅力が理解しやすくなるのだ。カルチャースクールでの物語性あふれる語り口が評判の著者が、「宮仕えをさぼって怒られた人の歌」「妻が浮気しないかと心配する防人(さきもり)の歌」「優秀さが仇になり、刑死した大津皇子の歌」などを紹介。
■本書で紹介している和歌の例
外交の窓口の大宰府の在る筑紫や港町の難波には、匂うような美女が大勢いた。それに魅惑される男は少なくないが、こちらの男は故郷の妻を忘れることができなかった。「難波の人が葦の火を焚く家のように、煤(すす)けているけれども、わが妻こそはいつも可愛いんだよなあ」。
難波人 葦火焚く屋の煤してあれど 己が妻こそ常愛づらしき(巻11・2651)

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 外国人がみた日本史
  • 猫とメガネ / 蔦屋敷の不可解な遺言
  • 物件探偵
  • 戸村飯店青春100連発
  • 君が夏を走らせる
  • やがて訪れる春のために
  • むかしむかしあるところに、死体がありました。
  • 正欲
  • 古本食堂
  • 夜明けのすべて

Presented by