●叢書の第1弾。「魂の植民地化」とは、自由なはずの魂の活動が、人間社会によって呪縛され、本来の自分を発揮できない状態のこと。 国家による植民地化だけでなく、親や学校、共同体、社会の空気・思想などが個人の魂を呪縛し植民地化する。 ●その働きをを解明し、偽装した自分によって、本来の情動や感情がいかにおさえられているか、明らかにする。 著者のゼミの学生たちが、この理論を応用して、性的マイノリティや「よい子」の呪縛から解放されていくプロセスも紹介。 ●原発のフクシマでは、子供を連れた県外脱出者を追いつめている共同体の呪縛を考える。 ●宮崎駿監督の『ハウルの動く城』を脱植民地化論で鮮やかに読み解く。 ●従来の客観主義ではなく、自らの魂の生きる社会、それを見据える新しい学問を提案する。